お子さんは、学校での勉強を楽しんでいますか?
「授業についていけない」「勉強が嫌いなのに毎日授業を受けなきゃいけない」──そんな気持ちは、子どもから学校生活の楽しさを奪い、自己肯定感を下げてしまうことがあります。
勉強のサポートは、成績を上げることだけが目的ではありません。授業への不安やストレスを軽くして、子どもが「学校って楽しい」と思えることこそ大切な目標です。
勉強が「つらい」と感じる原因とは?
- 授業のペースが合わない
- 成績や点数へのプレッシャー
- 学ぶ楽しさよりも「やらなきゃいけない」が先行している
- 低学年では「じっと座ること」自体が負担になっていることも
まずは「なぜつらいのか」を理解することが、サポートの第一歩です。
家庭でできる勉強嫌い対策:3つのポイント
1.好きなことと勉強を結びつける
ゲームやアニメなど、子どもの「好き」を勉強に取り入れると興味が広がることがあります。
- ゲームのキャラクターのステータス計算で算数を学ぶ
- 好きなアニメのストーリーを歴史の出来事と関連づける
ただし、好きなものが嫌いになってしまうリスクもあります。「好きは好き、勉強は勉強」と分けた方が合う子もいるので、お子さんのタイプを見極めてください。
2.勉強の環境を整える
- 静かで集中できる場所を確保する
- 30分単位など短時間で切り替える
- 頑張った後は休憩や遊びをしっかりとる
「やらされる勉強」ではなく「集中できる勉強」に変えることがポイントです。
3.結果や努力を認めるのではなく、「楽しさを一緒に発見する」
点数や順位の結果が出たことをほめられることも、「頑張ったね」「ここまでできるようになったね」と努力を認められることも、こどもにとってはうれしいことで、子どもの自信につながります。でも、それ以上に大切なことは、勉強の楽しさを一緒に発見すること。できなかったことができることになる喜びを、ぜひお子さまに伝えてあげてください。
視点を変えて:低学年の場合は「慣れること」を重視
小学校に入ったばかりの子にとって、長時間座って授業を受けるのは想像以上に大変です。結果にこだわるよりも「学校のリズムに慣れる」ことを優先し、担任の先生と相談しながら見守るのも大切です。
勉強嫌いの子に合う学習サポートの選び方
個別指導で「わかる!」を体験する
集団授業でつまずいている子には、個別指導が有効な場合があります。一人ひとりに合わせた学習で「できた!」という喜びを積み重ねることができるからです。
この 「わかった!」という体験こそが、勉強を続ける最大のモチベーション になります。
対面指導とオンライン指導の違い
- 対面指導:表情や声のトーンなどノンバーバルな情報を重視する子には向いている
- オンライン指導:地域に関係なく先生を選べ、通塾時間も不要で効率的
我が家の例
わが子は勉強そのものは好きなのですが、オンライン指導は苦手でした。言葉だけでなく態度や表情から相手を理解しようとするタイプなので、オンラインだと情報が欠けて逆に学習が乱れてしまうようです。「それならオンライン教材を使って自学した方が合っている」と本人が言っていました。ノンバーバルな情報に敏感なお子さんには、オンライン指導が合わない場合もあるかもしれません。
成績だけを目標にしない
勉強の目的が「良い点を取ること」だけになると、結果が出ない時に「勉強=苦痛」となってしまいます。
大事なのは、
- 勉強が嫌ではない状態をつくること
- 「知るって楽しい」と感じられること
塾や家庭教師に頼る場合も、短期的な点数アップだけでなく 「知る喜びを取り戻す」 ことを目標にしましょう。
まとめ:勉強が「つらくない」環境をつくろう
子どもが学校生活を楽しむためには、点数よりも「つらくない」「楽しい」と思える環境が大切です。
今日からできる小さな一歩:
- お子さまが自分で勉強に取り組んでいるときはどんなときか、ゆっくり観察してみる
- 今日の授業でびっくりしたことやおもしろかったことに共感してあげる。
- 家庭で難しいときは先生や外部サポートに頼る
お子さんが「これなら頑張れそう」「楽しいな」と思える方法を一緒に探してあげてください。
勉強嫌いの子どもが知的好奇心を取り戻すヒントの知りたい方へ。
下記の記事では、子どもの主体性を尊重することが「勉強って楽しい!」につながることについてお話しています。
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子どもの「苦手教科」嫌いが気になる方へ。
下記の記事では、勉強だけでない体育・音楽・美術などの実技教科に対して苦手を克服する秘訣と自己肯定感について解説ています。
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この記事を読んでくださり、ありがとうございます。
思春期の子どもを持つ50代母です。
かつて仕事で子育てセミナーを企画運営する中で、専門家の知見や多くの親の悩みに触れてきました。
自身の経験とプロの視点を踏まえ、親の心のゆとりと、子どもの主体性を尊重する姿勢が大切だと確信。
このブログでは、ずぼらな面もあるわたしが、無理せずラクに心地よく暮らすヒント、完璧じゃなくてもいい工夫を発信することで、あなたの子育てを優しく”ととのえる”お手伝いをしたいと考えています。