【育児ストレス解消】完璧主義を手放し、子育てが「ラクになる」優先順位の決め方

「完璧なママ」を辞めた日:土砂降りの広場で気づいた、心のゆとりを作る具体的な方法

子育てに奮闘中の皆さん、本当にお疲れ様です!

「あれもこれも完璧にやらなくちゃ…」そう考えて、知らず知らずのうちに自分を追い詰めていませんか?

この記事は、「完璧主義」という重荷を下ろし、育児ストレスを解消したいと願うママ・パパのためのものです。わたし自身が子育ての中で「完璧な家事」を手放し、心が軽くなったエピソードと、心のゆとりが子どもの成長に欠かせない理由を、具体的な行動ステップを交えてお伝えします。

今日からあなたも「完璧なママ」を休んで、心穏やかな育児を始めましょう!

完璧主義の育児ストレス限界:大泣きする子どもと、途方に暮れたわたし

あれは、子どもが3歳頃の出来事です。

いつもは寄り道OKですが、その日は買い物を済ませたかったため、「今日は寄り道なし」と約束していました。しかし、帰り道で子どもは突然「寄り道したい!」と大泣き。

泣き叫ぶ子どもを抱きかかえ、身動きが取れず、公共施設の中の広場で雨をさけながら立ち尽くしていました。

「約束は守らせたい」「でも、このままでは夕食の準備も、お風呂も、全てが遅れる」「完璧な生活リズムが崩れる」…頭の中はパニック。わたしの焦りが伝わるほど、子どもはますます泣きやまない悪循環でした。

転換点:「今、わたしが一番大切にしたいことは何か?」

そのとき、わたしはハッと立ち止まり、考えました。

選択肢目的
A. 子どものわがままを通させること一時的な平穏
B. 親子間の「譲れない約束」を守ること信頼関係の基盤
C. 就寝時間など「生活リズム」を守ること子どもの心身の健康
D. すべての家事を完璧にこなすことママの自己満足・不安の解消

このとき、わたしは思い切ってD(完璧な家事)を手放すことを選びました。

「買い物は最悪コンビニでいい。お風呂は一日入らなくても大丈夫。BとCを最優先にする!

そう決めた瞬間、スーッと心が落ち着くのを感じました。わたしのイライラや焦りが消えると、子どももすぐに泣きやんだのです。わたしが言葉にしなかった「余裕のなさ」こそが、状況を悪化させていたのだと気づきました。

育児ストレスから解放される完璧主義を手放すための具体的な3ステップ

この経験から学んだのは、「本当に大切なもの」にエネルギーを注ぐための賢い選択、つまり「優先順位付け」の重要性です。

今日からあなたも実践できる、完璧なママを辞めるための3ステップを紹介します。

ステップ1:「絶対に譲れない」軸を3つだけ決める

あなたが育児において「これだけは譲れない」「ここが崩れたら、わたし(または家族)が困る」という最重要項目を、感情的ではなく、現実的に3つだけ決めてください。これが、あなたの育児における「判断基準(ものさし)」になります。

【わたしの例】

1. 子どもの安全と健康:食事・睡眠など基本的な生活基盤を整えること。

2. 子どもの心の安定・安心:共感、スキンシップなど、気持ちを受け止める時間。

3. 親子間の信頼関係:大事な約束は必ず守ること。

ステップ2:やることを「譲れる/譲れない」で精査する

今日「やろうと思っていること」「やるべきこと」をすべて書き出し、ステップ1で決めた3つの軸に照らし合わせて精査します。

重要なのは、「なぜそれをやろうとしているのか?」という理由を深掘りし、「譲れるもの(やめても大丈夫なもの)」と「譲れないもの(絶対にやるべきもの)」に仕分けることです。

【わたしの例】

A. 日用品セールの買い物 → 譲れる(お得に買いたいから。今日でなくても大差はない。)

B. 夕食を完璧な栄養バランスで提供 → 譲れる(毎日完璧でなくても、数日〜一週間単位で調整すればOKだから。)

C. 子どもとのお片付け習慣づくり → 譲れる(わたしも子どもも疲れているから。できたらいいな、のマインドで。)

D. 前から子どもと約束していた公園寄り道 → 譲れない(「信頼関係」を築くために、約束を必ず守る必要があるから。)

ステップ3:精査した内容に基づいて優先順位をつける

ステップ2で「譲れない」としたものを「絶対やること」のリストの最上位に入れます。そして「譲れる」としたものは、思い切って「やらなくてもいいこと」リストへ入れましょう。

あなたとお子さんの笑顔が日常からなくなるぐらいなら、「やらなくてもいい」と開き直ってしまってO.K.です。

【わたしの例】

優先順位リスト項目理由
優先順位1絶対やることD. 公園寄り道信頼関係のもとになる約束(軸3)。今日の最重要事項。
優先順位2らなくてもいいことA. セール品の購入優先度低。他の日でもできる。(余裕があればやる)
優先順位3やらなくてもいいことC. お片付け習慣づくり習慣づくりだが、今日は体力を温存したい。(できたらラッキー)
優先順位4やらなくてもいいことB. 夕食の栄養バランス数日単位で調整可能。(手間をかけずに、パパっと済ませる)

【ワンポイント】行動の「理由」に注目する

大人目線で見ると、「公園に寄り道したことで、部屋の片付けができなくなるのは困る」と、行為そのもので比較しがちです。

しかし、このフレームワークで大切なのは、その「行為をする理由」です。

  • 公園寄り道(行為)の理由:大切な約束を守り、信頼関係を維持する(軸3)
  • お片付け(行為)の理由:良い習慣を身につける(軸1・2のサポート)

前からの大切な約束(軸3:信頼)が守られなければ、毎日の目標的な習慣づくり(軸3:約束)も守らなくてもいいという感情が芽生える可能性があります。目先の「効率」ではなく、あなたの決めた「軸」にとって何が最も大切かで判断してください。

理由に基づいて精査して優先順位をつけるようにしてください。

心のゆとりが「子どもの成長の土台」になる学術的理由

完璧主義を手放し、心の余裕が生まれることは、心理学や育児学の観点からも裏付けられています。心のゆとりは、子どもの自己肯定感と愛着形成に直結します。

1. 子どもの心を受け止める「応答的な関わり」の実現

心の余裕がある時、子どもの泣き声は「早くやんで!」というストレスではなく、「何かができなくて悲しいんだね」という感情のサインとして受け取れます。

心理学ではこれを反応的養育(Responsive Parenting)と呼びます。

  • 反応的養育とは? 子どもの発するサインや要求に対して、親がタイミング良く、適切に、一貫して応じる関わり方のことです。

この関わりにより、子どもは「ママ(パパ)は自分の気持ちを受け入れてくれる」と感じ、親への信頼感(愛着)と「自分は大切な存在だ」という自己肯定感を育みます。

2. ママの「イライラ」が減り、冷静な判断ができる

あれもこれも「完璧に」こなそうとすると、私たちの脳には大きな負担がかかり、イライラしやすくなります。

わたしが「譲れない優先順位」を決め、「完璧な家事」を手放したことで、脳の負担が軽くなりました。その結果、子どもが泣いている最中でも「約束は守るが、寄り添う気持ちは忘れずに」という冷静な判断と、子どもへの穏やかな対応が可能になったのです。

まとめ:完璧より「ごきげん」なママ・パパでいよう!

完璧主義を手放すことは、「手を抜く」ことではなく、「本当に大切なもの」にエネルギーを注ぐための、賢い選択です。

子どもの笑顔と成長の土台を守りつつ、心に余裕を持った「ごきげん」なママ・パパでいること。それこそが、子どもにとって最高の環境なのです。

今日、あなたが「やらないこと」リストに入れるのは何ですか?

あなた自身とお子さんの笑顔こそが、何よりも最優先事項なのですから。

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