最近、ある記事を読んで、心が揺さぶられました。
それは、ネット環境が安定しない場所で暮らしていたり、経済的な事情があったりで、塾やオンライン家庭教師などの受験対策が受けられず、不安を抱えている受験生の声でした。
このメッセージは、受験生の皆さんへ。そして、お子さまの未来を案じ、見守っている保護者の皆様へ。
「自分だけが不利な状況にいるんじゃないか…」
「もしも、もっと良い環境だったら、子どもはもっと頑張れたのではないか…」
もし、あなたがそんな風に感じているなら、どうか立ち止まって、このメッセージを読んでほしい。
塾や家庭教師は、受験を乗り切るための唯一の道ではありません。大切なのは、今いる場所で、自分にできる最大限の努力をすること。そして、誰にも教わらずに、参考書や問題集と向き合うその過程で身につけた「地力」は、受験の先の長い人生で必ずあなたの大きな武器になります。
その頑張りは、決して無駄にはなりません。心から応援しています。
塾や家庭教師だけが受験の「正解」ではない
わたし自身、受験生だった頃は、高3の夏期講習に行ったことがある程度。それだけで合格に有利だったかといわれると、その実感はありませんでした。塾で教わる受験の「お約束ルール」や「効率的な解法」を体系的に知ったのは、実は大学に入って塾講師のアルバイトを始めてからなんです。
確かに、それらのルールを知っていれば、もっと楽に点を取れたかもしれないと、わたし自身も当時うらやましく思いました。でも、正直なところ、受験のためだけに特化した「お約束ルール」は、大学に入ってから、そして社会に出てからはほとんど役に立ちません。
わたしは、塾の助けを借りず、ひたすら自主学習で思考力と応用力を磨いてきました。その「地力」は、大学での学びや就職活動、そして今の仕事でも、あらゆる壁を乗り越えるための土台となっています。
不利な状況は、むしろ「強み」になる
今、あなたが置かれている環境は、一見すると不利に見えるかもしれません。しかし、それは決してあなたの可能性を閉ざすものではありません。むしろ、誰かに教えてもらうのが難しいからこそ、自分で答えを探し、道を切り開く力が身につくのです。
その力は、受験が終わった後、大学や社会という未知の世界に飛び込んだ時に、大きなアドバンテージになります。なぜなら、これからの人生では、誰も正解を教えてくれません。自分で考え、問題を解決する力こそが、最も価値のある能力だからです。
今できる最大限のことを、とことん頑張ろう
不安に目を向けて立ち止まるのはもったいないことです。今、あなたができる最大限のことは何でしょう?
- 参考書を隅から隅まで読み込み、理解が深まるまで何度も反復する。
- 過去問を徹底的に解き、出題傾向を自分で分析する。
- 分からない問題は、学校や図書館を活用して、自分で解決策を探す。
その一つ一つの積み重ねが、あなただけの「受験攻略マニュアル」を生み出す力になります。
もちろん、塾や家庭教師を利用して受験対策マニュアルが活用できる人は、その機会を十分に利用してさらなるパワーアップを目指したらいい。それぞれの状況に合わせて、自分の強みを最大限に活かすことが、合格への一番の近道なのです。
受験は、人生の通過点です。自分の置かれた環境を不安に思わず、今持てる最大限の能力を発揮する。その力は、これからの人生を切り拓いていくうえで、必ずあなたの助けになるはずです。
不安に揺れる心は、わたしにもすごく憶えがあります。不安でいっぱいの日のあなたに、この記事が「最後の一葉」になれればうれしいです。
この記事を読んでくださり、ありがとうございます。
思春期の子どもを持つ50代母です。
かつて仕事で子育てセミナーを企画運営する中で、専門家の知見や多くの親の悩みに触れてきました。
自身の経験とプロの視点を踏まえ、親の心のゆとりと、子どもの主体性を尊重する姿勢が大切だと確信。
このブログでは、ずぼらな面もあるわたしが、無理せずラクに心地よく暮らすヒント、完璧じゃなくてもいい工夫を発信することで、あなたの子育てを優しく”ととのえる”お手伝いをしたいと考えています。