はじめに:頑張っても褒められないと感じていませんか?
「毎日子育てを頑張っているのに誰も見てくれない…」
「ありがとうの一言も返ってこない…」
そんな寂しさや不満を感じたことはありませんか?
以前のわたしもそうでした。でもその気持ちを抱え込むのはもったいない!
今回は、わたしが子どもから学んだ「心の栄養」を満たすための2つの習慣をご紹介します。
頑張っても報われないと感じる理由
人は誰しも「認められたい」「褒められたい」という気持ちを持っています。
でも、相手から自然に言葉をもらえるのを待っていると、期待と現実の差に落ち込むことがあります。
大切なのは「待つ」のではなく、自分から心を満たす方法を持つことです。
わが子が教えてくれた「心の栄養」のための2つの魔法の習慣
もともと、わたしは褒めたい気持ちを伝えることも、褒めてほしい気持ちを表現することも苦手でした。言葉を選んでいるうちにタイミングを逃したり、相手に負担をかけるのではと考えすぎたり…。
そんなわたしを変えてくれたのが、ほかでもない、わたしの子どもでした。
ある時、「うまく褒められてなくてごめんね」と伝えたわたしに、わが子はこう答えてくれたのです。
「ちゃんと見てくれているのは知っているから大丈夫。褒めてほしいときは、ちゃんと言うから」
その言葉にハッとさせられました。相手からの言葉を待つのではなく、自分で手に入れるという、まったく新しい発想でした。
そして、こう続けたのです。
「それより、好きって言ってくれる方がうれしい」
この瞬間、わたしは「心の栄養」には2つの種類があることに気づきました。
- 存在を肯定する「好き」:成果や能力に関係なく、自分の存在そのものを認めてくれる言葉。
- 努力の「ごほうび」:頑張りが実ったことへの感謝と褒め言葉。
1. 自己肯定感を高める「好き」の循環
「好き」という言葉は、わたしたちの存在そのものを肯定してくれます。子どもが「好き」を素直に求めてくれた時、わたしも嬉しくなり、自然と「大好きだよ」と返すことができました。すると、子どもが「自分も好き」と返してくれます。
家族に対する「好き」は、恋愛のように駆け引きをする必要はありません。伝えたいと思ったときに素直に伝えることで、相手からも「好き」が返ってきて、幸せな循環が生まれます。「好き」という言葉は、成果や能力に関係なく自分の存在そのものを肯定してくれます。
例えば、
- 朝起きた時に「大好きだよ」と伝えてみる
- 言ってほしいときに、自分から「好き」と先に伝える
こうした小さな習慣で、「好き」の循環が家庭の中に広がっていきます。
存在そのものを肯定してもらえることは、自己肯定感の土台を育ててくれるのです。
2.報われないと感じる前に!「褒め言葉」を収穫する方法
相手からもらう「褒め言葉」は、自分の頑張りや努力の種が実らせた「ごほうび」です。このごほうびは、相手が自然と与えてくれるのを待つ必要はありません。心の栄養が必要な時に、自分で「収穫」していいんです。
「どうやって収穫するの?」 と思うかもしれません。やり方はとてもシンプルです。
- 「これ、頑張ったんだよ!」と自分から伝える
そうすることで、相手はあなたの努力に気づき、自然に「すごいね!」「ありがとう」と返してくれます。
この習慣を持つと、
- 「なんで褒めてくれないの?」という不満
- 「報われない」という落ち込み
から解放され、安心して頑張り続けられるようになります。
2つの魔法の習慣がもたらす3つの大きな変化
これらの習慣は、あなたの心と人間関係に大きな変化をもたらします。
- 不満や落ち込みがなくなる
- 「なんでわかってくれないの?」という不満が解消され、心が安定します。相手に期待するのではなく、自分から行動することで、人間関係がよりスムーズになります。
- 自己肯定感が高まる
- 「好き」という最上級の存在肯定が自分の足場を固めてくれます。さらに、自分の努力の種を誉め言葉として収穫することで自分自身を認めることができるようになります。
- 人間関係がより豊かになる
- 感謝や愛情を先に与えることで、ポジティブな循環が生まれます。お互いに心地よい関係を築き、無理に褒めようと頑張る必要もなくなります。
結論:自分で「心の栄養」を満たして、毎日を元気に
- 「好き」と「褒め言葉」は心の栄養
- 欲しいときは自分から「収穫」しに行っていい
- 習慣にしてしまえば、不満が減り、自己肯定感と人間関係が豊かになる
心は、愛情や感謝の言葉という栄養で元気になります。
「察してほしい」と待つのではなく、自分で行動して収穫することで、わたしの毎日がもっと明るく楽しくなりました。
子育ては努力が見えにくく、報われないと感じやすいもの。でも「好き」と「褒め言葉」を自分で育む習慣があれば、心にゆとりが生まれます。
子育ての悩みや疲れを抱えているあなたにこそ、この習慣が届きますように。
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この記事を読んでくださり、ありがとうございます。
思春期の子どもを持つ50代母です。
かつて仕事で子育てセミナーを企画運営する中で、専門家の知見や多くの親の悩みに触れてきました。
自身の経験とプロの視点を踏まえ、親の心のゆとりと、子どもの主体性を尊重する姿勢が大切だと確信。
このブログでは、ずぼらな面もあるわたしが、無理せずラクに心地よく暮らすヒント、完璧じゃなくてもいい工夫を発信することで、あなたの子育てを優しく”ととのえる”お手伝いをしたいと考えています。